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Ambassador Interview

新しい道を切り開く人― クライミングルートセッター

2025년 6월 20일OfficialLeMouton




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新しい道を切り開く人― クライミングルートセッター

「最近、一番流行っている趣味は何?」と聞かれたら、きっとランニングと並んでこのスポーツを挙げる人が多いでしょう。
それがまさにクライミングです!

前回の東京オリンピックで正式種目として採用されたことをきっかけに注目が高まり、さまざまな場所に室内クライミング施設が増え、今では大衆的なスポーツとして定着したと言っても過言ではありません。

最初は、一歩一歩踏み出しながら空に向かって登っていく楽しさを感じ、少しレベルアップしてくると、その一歩一歩にも悩みや工夫が加わってきます。
そうなると、与えられたホールド(手掛かり)をつかみながら、山頂という目標を目指して登っていくようになります。
そしてついに登りきったときには、大きな達成感とスリルを味わうことができるのです。

退屈する暇もないほど魅力あふれるクライミング。
では、そのクライミングの道を作っているのは誰でしょうか?
正解は、“ルートセッター”です!

クライミング競技の種目のひとつ、ボルダリングでは、決められたホールドだけを使って、ゴール地点まで登りきる必要があります。
クライマーたちの間では、このルートのことを「課題」と呼び、ルートに挑戦して登りきることを「課題を解いた」と表現することもあります。

課題をクリアするクライミング選手が輝くためには、それだけ課題を作る人の能力も重要です。
特に、参加者の目標意識をかき立てながら、安全面にも十分に配慮した設計が求められます。

今回のルムトンアンバサダーは、見えないところで、これまでにない新しいルートを作るルートセッター、チョ・ジョンシクさんにお会いして、クライミングの世界についてお話を伺いました。

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Q. はじめまして、お会いできて光栄です。自己紹介をお願いします。


こんにちは!私はクライミングのルートを作るルートセッターのチョ・ジョンシクと申します。






Q. 私をはじめ多くの方にとって、「クライミング」や「クライミング選手」はよく知られていますが、「ルートセッター」という言葉はあまり馴染みがないかもしれません。
どのようなお仕事なのか、もう少し詳しく教えていただけますか?

私たちが楽しんでいるスポーツクライミングの基本ルールは、壁に取り付けられた手掛かり、つまりホールドを、決められたものだけを使って最終目標地点まで登ることです。
そのホールドの配置を難易度に応じて設定し、必要に応じて変更するのが、私たち「ルートセッター」の役割です。






Q. 実際にクライミングをするのとはまた違った、ルートセッターならではの楽しさもあると思いますが、いかがでしょうか?

もちろんです!何万ものホールドを使い、私たちルートセッターは創造力を発揮して課題を作っています。そのため、課題を作る過程自体がとても楽しく、また私が作ったルートに挑戦し、挑戦意欲や楽しさを感じてくださる方々を見ると、私自身も非常に楽しく、やりがいを感じます!
こうした魅力は、、ルートセッターにしか味わえないものだと思います!






Q. どのようなきっかけで「ルートセッター」というお仕事を始められたのですか?

私は生物学を専攻し、バイオ分野の研究者として働いていました。
趣味でクライミングを始めたのですが、時間が経つにつれてどんどん楽しくなり、クライミングに費やす時間が増えていきました。
そこで、クライミングの分野で仕事をしようと決心し、この道に進みました。






Q. 仕事をしながら楽しく、幸せを感じられることは本当に大切だと思います。

やりたい仕事をしている中で、特に印象に残っているエピソードはありますか?
特定の一つのエピソードが特に印象に残っているというよりは、メンバーの皆さんのことが記憶に残っています。
私が作ったルートを楽しんでくださり、フィードバックをくださるメンバーの方々のお話を伺うと、単なる趣味ではなく仕事として向き合わなければならないという気持ちが強まり、心構えも変わってきます。
また、メンバーの方々はさまざまなお仕事をされているので、そのお話を伺うだけで多様な世界を知ることができ、とても面白いです。






Q. クライミングのルートセッターの一日の流れはどんな感じですか?

まず、職業の特性上、一般的な会社員とは全体の流れが少し異なるため、「こうだ!」とははっきり言いづらい部分があります。
ルートセッティングの作業については、ほとんどのクライミングジムで似たような感じですが、与えられたセクションごとに定期的にルートを変更しているため、セッティング作業は常に行われています。
そのほか、私はスクールの講習も行っており、時間に余裕があるときは外部のジムのセッティングを手伝いに行くこともあります。



Q. クライミングを楽しむときに大切なことは何でしょうか?

何よりも安全が大切です。安全でなければ、楽しめず、挑戦したときの達成感を十分に味わうことはできません。
そのため、クライミングジムでは、多少窮屈で足を締め付けられても、必ずクライミングシューズを履かなければなりません。
もし靴が脱げて体重がかかった瞬間に足首をひねると、骨折や靭帯の損傷につながることもあります。
また、クライミングシューズはホールドの上で安定して立てるように作られた靴なので、パフォーマンスを発揮するためにも、多少の不快感を我慢してでも安全を優先することが、クライミングを心から楽しむためには必要です。



Q. 私も実際にクライミングシューズを履いてみると、足がかなり締めつけられると感じました。

仕事中はほとんどずっと履いているため、仕事が終わったあとには足がじんじんすることもありました。だから普段は必ず履き心地の良い靴を選ぶようにしています。
今回のようにルムトンのアンバサダーインタビューを受けることになったのも、履き心地の良い靴を探しているうちにルムトンを知り、実際に使ってみてその快適さを実感したからです。
そのため、普段はルムトンを履いて過ごし、仕事のときだけクライミングシューズに履き替えることが多いです。






Q. 実際に使ってみて感じたルムトンの快適さはどのようなものでしたか?

昨年の秋ごろ、ルムトンのバディを履いて旅行に行きました!
久しぶりの旅行だったのですが、ルムトンは本当に歩きやすい靴だと感じました。
そのときはたくさん歩いたにもかかわらず、足が疲れずに楽しくあちこち歩き回ることができました。
その時にルムトンに惹かれて、アンバサダーのインタビューも引き受けることになったんです。






Q. 旅行の写真を見ると、その時の楽しさが伝わってきますね!

履いてみて本当に快適だったので、すっかり気に入りました!
あっ、インタビューを受ける前に両親にもルムトンの靴について話したのですが、両親はすでに知っていました。
両親をはじめ、さまざまな方の話を聞いて、ルムトンがすでに快適さで有名だということを知りました!



Q. 今お持ちのルムトンの靴はどのようなものですか?

今はルムトンのスタイル2とバディの2足を持っています!
普段仕事に行くときは、スリッポンで脱ぎ履きが簡単なスタイル2を主に履いていて、プライベートの予定があるときは、デザインがお気に入りのバディを履いています。







Q. 用途に合わせてルムトンを使い分けていらっしゃるんですね!

では、もしルムトンをおすすめするとしたら、どのような方におすすめしたいですか?
個人的には、職場のセッティングチームのメンバーにプレゼントしたいです!
みんな私と同じように仕事の特性上、クライミングシューズの窮屈さをどうしても我慢しながら働かなければならないので、普段のときくらいは快適に過ごせるようにルムトンをプレゼントしたいです!






Q. それでは、「あなたにとってルムトンとは?」一言で表すとしたら、何でしょうか?

一言で表現するのは何だか格好良く言わなきゃいけない気がして、難しいですね…
でも一言で表すとしたら、「家族みたいにそばにいてくれる心地よさ」だなと思います。
日常生活の中でずっとルムトンが一緒だからか、そう感じました。
最初は単に「履きやすいな」と感じていただけでしたが、だんだん「家族にもあげたい、プレゼントしたい」という気持ちが強くなりました。
本当にいいものに出会うと、「家族と一緒に使いたい」と思いますよね。ルムトンの靴を履いていると、そんな思いが自然に湧いてきます!



Q. 最後に、夢見ている目標を教えてください!

ルートセッターという職業はまだあまり知られていないため、これから入ってくるジュニアルートセッターたちが頼りにできるシニアになりたいと思っています。
私がこのルートセッティングを愛している分、ルートセッターの皆さんのより良い未来や業界全体の成長のために、セッティングのノウハウや運営などの基礎的な教育がしっかりと根付く必要があると考えています。そのため、他の素晴らしい方々とともに力を合わせて努力していきたいと思います!